うつ病と運転と傷病手当

聴診器

うつ病患者の運転能力

これまで、うつ病であっても運転行為が認められてきましたが、てんかん患者が起こしてしまった事故が物議をかもしたことにより、特定の病気をもつ患者の運転に制限がかかることになりました。平成26年に道路交通法が一部改正されたことで、うつ病や躁鬱、重度の睡眠障害などを患っている場合、免許証の取得および更新の際に病状の質問に答える義務が課せられています。質問内容は基本的に「はい」または「いいえ」で答えられる簡単な内容になっています。例えば、過去5年以内に病気や治療が原因で意識を失ったことがあるか、病気を理由で医師から運転を控えるように助言を受けているかなどといった内容です。ここで重要なのは、虚偽の内容で申告しないことです。仮に、医師から運転を止められているにもかかわらず、そうでないと答え申請した場合「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」が課せられてしまいます。また、交通事故を起こした場合は免許の効力も失われ、再取得にも時間がかかることがあります。

うつ病患者の移動手段

地域にもよりますが、うつ病をはじめとする精神疾患のために、地方自治体が鉄道やバス、タクシー等の公共交通機関を割引いて生活費の負担を軽くする措置が取られていることもあります。無理に自分が運転を行わずとも、公共交通機関を上手に利用することで移動に支障をきたすこともなくなります。ただ、公共交通機関というのは自分の勝手で止めることが難しかったり、他人と移動することを余儀なくされます。人によっては満員電車やバスに不安を感じる場合もあります。その様な場合は、無理をせず空いている時間や路線を見つて移動しましょう。また、移動を余儀なくされる場合は可能な限り一度で用事を済ませられるよう、日程の調整を行っておきましょう。

傷病手当のサポートを活用

うつ病を発症した場合、傷病手当という補助金を受け取ることができます。傷病手当は精神的病気、怪我などが理由で仕事の継続が困難な方が受け取れる仕組みになっています。傷病手当を受給することで月々の治療費や、通院にかかる移動費の負担をカバーすることができます。傷病手当をうまく活用し、無理な運転を控え安全かつ安心して治療に専念できる環境をつくりましょう。